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武蔵野文化堂会館漫遊写真館北朝鮮不審船の展示
友人と(まあ、masaさんですが)ふたりで船の科学館に出かけたら、たまたま北朝鮮の工作船に出くわしたので撮影してしまいました。確かに船だから船の科学館で問題無いのでしょうが、しかし何故ここに一世を風靡した「不審船」が展示してあるのかとビビりました。ともあれ突然の撮影になってしまったのでイマイチ報告に適したものは撮れませんでしたがご了承ください。この船は今現在は(2010年2月現在)横浜の海上保安庁資料館に展示してあるそうです。

北朝鮮不審船01
北朝鮮不審船02
いきなりお尻を向けて展示されてました。漁船のレイアウトなのに後ろはガバーっと観音開き。一見揚陸艦のようですが前ではなく後ろから開きます。ここから格納されていた秘密の小型船艇が出撃したことでしょう。それにしてもデカイ格納庫ですね。こんな格納庫があるってことはエンジンはどこにあるんですか?と思っちゃいますが実はビックリな仕掛けがあるです。 この船はFRでしてフロントになんと四機ものエンジンを搭載し、ドーンと後ろに伸びた長い四本のシャフトでリアのスクリューを駆動させていたのです。もはや漁船を改造したのではなく、最初から高速戦闘船艇として作られていたのです。こりゃ速いわけです。日本の高級な巡視艇がボロい漁船ごときを取り逃がしていたと憤慨していたことをお詫びします。
北朝鮮不審船03
いろいろ話を聞くと、まあ大体こんな感じじゃないかという図式。

北朝鮮不審船04
北朝鮮不審船05
日本の巡視艇から放たれた20ミリRFS機関砲でボコボコにされてます。この模様はNHKニュースでも流れてましたが、結構破壊力があるんですね。もちろんこれで撃沈したわけでなく、あくまで威嚇射撃なんですが。。でも船倉に穴が空いたら沈みますよね。 船名は普通ならボディに直接書き込まれますが、これはプレートを抜き差しして名前を変えられるようにしてあります。そりゃ違法じゃないのですか?とも思いましたがそもそも違法な事をするための船ですね。まあ工夫されていると言えば…されてます。これがホントの艤装ならぬ擬装ですね。

14.5ミリ二連装対空機関銃。初期の零戦の装備が7.7ミリですから、やや強力ですね。旧ドイツ軍の四連装対空機関砲が20ミリですから…まあ中間くらいですか。とは言っても飛行機は充分落とせる破壊力があるわけですからシャレになりません。漁船の積むシロモノじゃないです。それ以外にもタリバンで有名なロケットランチャーRPGやらAKやら手榴弾やらいろいろと物騒なものが積まれていたようです。 北朝鮮不審船06

もしお若い方で不審船事件を知らない人がいるかもしれませんので海上保安庁が撮影した画像をお借りして簡単に説明しましょう。(私ゃ年寄りかい…)

北朝鮮不審船07 日本は周りが海なので、よくよその国の船が領海を侵入してきます。それは魚を沢山獲るためであったり、日本に良からぬ工作をする為であったり、覚せい剤などをこっそり売りつけにくるためだったりといろいろです。今回紹介しているこの船は良からぬ工作をするための破壊工作員を日本に送り込むための揚陸艦艇です。一見漁船に見えますが、あまりの速さにいつも取り逃がしていました。そして2001年の12月のこと、再び妙に高速な国籍不明の漁船が日本の領海を侵犯してきたのです。
北朝鮮不審船08 ここでいつものように取り逃がしては国民の海上保安庁に対する不信感はつもるばかり。そこで空と海から挟み撃ちにして追いつめたところ機関銃を撃ってきました。専守防衛成立。こちらもお返しに機関砲でボコボコです。カッコイイっす!すると向こうは諦めたのか自爆自沈してしまいました。
←左は日本の攻撃を受ける不審船
北朝鮮不審船09 明けて半年後の2002年の6月から9月にかけて沈没した不審船の引き上げ作業が始まりました。引き上げ前の潜水調査で戦闘艦艇であることは判っていたのですが、実際に現物を見てみると、本当に呆れるくらい戦闘艦です。ちょっと魔が差して漁船を改造しちゃったというレベルではありません。これで海上保安庁は面目を保たれた上に、新しくて速い巡視艇を購入する予算が降りたというお話でした。今後の活躍にも期待大です。
※この三枚の写真は海上保安庁のウェブサイトから拝借してきました。よろしくです。
それにしても今頃何の為にこの不審船は日本にやってきたのでしょうか?これだけ問題になると日本人を拉致するというのも説得力がありません。わたし的にはいけないおクスリか北朝鮮製バイアグラの大量輸入だったのではないかと考えてます。その昔、早朝の4〜5時頃でしょうか?某海岸で高そうなスーツを来たパンチパーマの怖いオジサンが誰もいない海に向かって合図をしていたのを見ました。私は隠れて見ていたのですが、しばらくするとオジサンは巨大なサーフィンボードを抱えてどこかに消えていきました。高そうなスーツの怖いオジサンが持つものとしては非常に似合わないモノです。しかも寒々した早朝にサーフィンなんて出来ません。中に何が入っていたのかは簡単に想像が付きます。見つかったら絶対に撃たれていたでしょう。漏らしそうでした。そんな感じでおクスリの取引がされていることはあちこちから聞いていたのですが、まさか目撃するとはビックリでした。まだ子供でしたが取引相手が誰だったかもなんとなく判りました。いまやネットで売買されるバイアグラの量はスパムメールの量をみても明白です。そんなおクスリが通常の荷物と一緒に入ってくるのも考えにくいし、やっぱイマドキの不審船は誘拐が目的ではなく外貨稼ぎが目的になってきているのではないでしょうか。

武蔵野文化堂会館漫遊写真館北朝鮮不審船の展示

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