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武蔵野文化堂制作工房デザインのページパッケージ・デザイン

数は少ないのですが、私がいただいたパッケージデザインのお仕事を紹介します。

finemolds 戦車兵セット
ファインモールド様のプラモの箱は第二世代デザインの立ち上げからやらさせていただきましたが、いろいろと事情があってしばらく離れておりました。最近久々に担当させていただいたのが、なんとお初のキャラメルボックスタイプです。これは少年の心がウキウキしはじめますね。子供の頃のフェイバリットでもあるサイコロキャラメルを見ているような楽しさ!ただこのタイプは裏面も作り込むわけですが、その裏面が塗装説明図という大変なもの。パーツ番号や塗装指定などを空間にバラバラと配置しつつも有る程度のまとまりが必要で、その辺りは苦心しました。まあでも組み上げてみて自分でも何かプラモを作りたい〜!って思わせてくれるくらい楽しめるお仕事でした。
それにつけてもファインモールド様にはたいへんご迷惑を掛けてしまった作品になってしまいました。この場を借りてお詫びします.スミマセンでした。最近意識がデザイナーじゃなくなりかけていたのは反省点です。



finemolds スターウォーズ
このようなビックタイトルになると版元さんの制約が多くてこれまでとは違った苦労がありました。また大好きな映画なだけにイメージも壊したくないですので。
第一弾と第二弾と共にロゴの処理が悩みどころで、最初は放射線のロゴが絵的に単体で主張しているというか暴れちゃっているのでどうやっても巧く収まらないのです。それで小さな箱に閉じ込めちゃいました。プラモのパッケージ的には十字で区切るというのは「どうよ?」というのはありましたが結果的には格好良くなったんじゃないかな…と納得するようにしてます。第二弾のロゴを見た時にはコンセプトを変えないと不味いかな…と思ったのですが、まあなんとか収まってくれたと思います。しかし今見ると悩んだワリには「紅の豚」シリーズのキープコンセプトですね。
ちなみに帝国軍と反乱軍のマークは支給されなかったので粗画像データを元にしてイラストレーターで描き起こしました。

finemolds 紅の豚シリーズ
版権ものに始めて着手した意欲作であるこのシリーズは、パッケージコンセプトが「模型の箱の概念を覆すくらいオシャレなもの」「小脇に抱えて街を歩いても絵になるもの」という難しい課題でした。プラモの箱はベタじゃないとお客さんが買ってくれないんじゃないかという不安もありましたが「それは考えなくてもよい」という思い切ったもので、ちょっと緊張しました。これがもっとも難航した作品で担当者様も私も双方身体を壊しました。そもそも私がそのコンセプトを完全には昇華しきれず「アニメ作品だから色数を増やそう」的な発想だったのが原因なのですが、じっくりとポルコロッソの世界、言ってしまえば宮崎先生の世界観を読み取らないと完成しないものだったのです。静かに燃える情熱と背負い続ける過去をクールなジェントルマンシップの陰に隠す生き様。それをカタチに出来れば、と思うと手が動き出しました。うわべを舐めてばかりいないで世界観を持ちなさいと多くの先生に言われたのが今更ながら理解できたような気がする貴重なお仕事でした。


二発目のカーチスでは宮崎先生の原画をレイアウトしてみたい!と思ったのですが、やっぱりシリーズとして揃えようということで右端のものに決まりました。まあ…そうですよね。やっぱり。ちょっと感動の余り舞い上がってしまった自分がいました。

finemolds スケールモデル系

始めていただいた仕事はパッケージのリニューアルでした。もともとファインモールド様は多くのスケールモデルを発売していましたし、私もユーザーの一人でした。無骨なパッケージだなあとは感じていましたが、まさか自分がこのメーカーのパッケージを担当するなどと夢にも思っていませんでした。コンセプトは模型屋さんに並んだときに星印の某大手模型メーカーに対抗出来るくらいのインパクトということでした。私はそのメーカーさんも大好きなので激しく緊張したのを覚えてます。「マイルス・デイビスに対抗できるバンドを作ろうぜ」とリー・モーガンに誘われたような気持ちでした。
模型屋さんをハシゴして勝負所は棚に並んだ時のもっとも小さな面という部分に着目しました。比較的びっちり埋めちゃいがちなこの小さな面積の世界。ここに贅沢な空間を配置しているのは、その星印模型様だけであったことにも気がつきました。必要な情報を「見て見て!」とばかりにゴッチャリ埋め尽くすと結局は情報過多になりお客様は目が疲れて見過ごしてしまうのです。その中に白い空間がぽつりとあると「おや?」とばかり目が行くものです。そしてその模型を手にするのです。
お客様からすれば贅沢な空間でも、「高いお金を出して印刷屋さんにお願いするのに何で余白なんか残すの?同じ金額なら文字で埋め尽くしてよ!」というのがメーカー様の思いです。つまりレイアウトする側からすれば、かなり緊張感の有る余白となるのです。所詮生活には必要の無いホビーの世界です。ならばお客様にはリッチな気分を提供するのがデザイナーの仕事です。(とか言ってますよ)


デザイナーとして駆け出しの頃に日本石油様のオイル缶や富士フィルム様の記念ボックスなどのデザインを担当させていただきましたが、基本的にパッケージの仕事の経験値は少ない方です。気持ち的には立体は好きなジャンルなのですが。
武蔵野文化堂制作工房デザインのページパッケージ・デザイン

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